29ed1095 No.2057
自分が性別を自由に切り替えられる能力を持っていると知ったのは中学生の時だった。
男に生まれ何不自由なく生きてきたが、家族や周囲に隠れて女として行動できるというのは性欲が盛んな男子中学生・高校生の時期にあって、とにかく倒錯的な興奮を覚える行為であった。
女性としての服を少しづつ買い揃え、隣町のショッピングモールでスカートを翻して歩く。
下着店に行って「お胸…大きいですね」と言われ、見たこともないくらい大きなブラジャーを買う…そんな非日常にドキドキが止まらなかった。
当然、自慰行為はどんどん過激になり、男の部屋に隠していると思えないほど多彩なバイブやディルドの数々が家に揃う事になった。
29ed1095 No.2058
そんなある日、思ったんだ。
「俺って妊娠できるのかな」って。
誰かの精を受けたら妊娠するのだろうか。
でも、男に抱かれるというのはまだ…無い。
そんな相反する感情を考えたら、ゾクゾクが止まらなかった。
だから試してみる事にした。
まず男としてオナニーする。
そして、吐き出した精液を改造したディルドに入れて、女に変身したあとでオナりながら俺の体内に注入するのだ。
これはめちゃくちゃ興奮した。
もしかしたら妊娠するかもしれない。
妊娠したらどうなるんだろう。
俺は男として生きていけなくなる?
子供を産む?俺が?
「あっ!やばい…!イク…イグイグイグ…!」
そしてそれから1年後。
生まれたのがお前だ。
29ed1095 No.2059
「は?」
えっ?えっ?片親家庭だとは思ってたけど、父親はそもそも存在しない?俺は”母親は元男で、父親も母親も母親だった”という事になる。
つまり、世にも珍しい単為生殖で生まれた男という事だ。
遺伝子は母親ほぼ100%、つまり俺はクローン!?