e3d9aee8 No.4319
うちの町には古い神社がある。
京都にあるなんとか神社みたいに狭い敷地に千本近い鳥居があって、地元ではちょっとした名所なのだが、全国的にはまだまだと言ったところだ。
「まあ、そんなことはどうだって良いんだけどね。」
俺はそう呟きながら、境内の坂道を掃除をしながら登っていく。小学校の頃、怪我をした子狐を助けて、うちの神社で飼うようになってからの以来の俺の日課である。
ちなみに俺はこの神社の三男だ。神社は長男である兄貴が継ぐはずなので、俺はアルバイト的にこの神社で巫女をしている。
え?三男で巫女って変だろうって?
まあ、変なのは確かだけど、御祭神であるなんたらの姫御子って神様が年に一度のお祭りの日に現れ、俺を巫女に指名した上に巫女に相応しい姿にされてしまったのだからしょうがない。神様のやることにいちいち文句なんて言ってられねぇし。